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ディーゼル車の逆襲

ついにディーゼル車の排ガス規制がガソリン車の規制値に追いつく
ことになりそうだ。
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/seiji/20050222/20050222a1800.html
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050222/20050222it04-yol.html

日本ではディーゼル車が窒素酸化物(以下NOx)や粒子状物質(以下PM)
を出す悪者として槍玉にあげられているが、もともと日本で発売
される軽油の硫黄分が多かったことなど排ガス対策への関心が薄か
ったことに主要因があった。
しかしながら、ここにきて低硫黄軽油の普及・大都市を中心とする
粒子状物質低減装置取付推進や使用車種規制など排出ガス対策が
充分に進められてきたこともあり、様子が大きく変わってきている。
しかし、上記条件を加味してもかつてはとてもガソリン車と肩を
並べられるとは思っていなかったからずいぶんとした進歩である。

実は、この新規制が本当にガソリン車並の規制であるならば日本人
が従来考えてきた「環境に関する考え方」が180度転換されるほどの
大ニュースとなる。

自動車の排出ガスもたらす環境負荷はNOxやPMばかりではない。地球
温暖化をもたらす二酸化炭素(以下CO2)もある。
石原都知事のペットボトルパフォーマンスの印象が強い所為か、CO2
の排出量はガソリン車よりディーゼル車の方が少ないこと、そして
ヨーロッパではガソリン車のディーゼル車化が推進されていること
は日本の一般庶民の間であまり知られていない。
しかしながら、2009年のディーゼル車新規制が施行されることに
よりNOx・PMについてはガソリン車同等、CO2排出量はガソリン車
より低減されることとなる。従来日本で認識されてきた「ガソリン
車はディーゼル車より環境にやさしい」という考え方が逆転する
こととなる訳だ。
これに合わせてうまく国民の意識をすれば今までは肩身の狭かった
ディーゼル車に「CO2低減の使者」としてガソリン車を駆逐する役目
を持たせ、CO2削減目標達成の一助とすることができる訳だ。
(実際に車の代替には都市部でも10年以上かかるだろうから今回の
期限には間に合わないが、継続して目標達成は求められることに
なるだろうから、決して無駄にはならないと考える)
環境省・国土交通省・自治体などはデータ確認の上で柔軟に国民の
考えを転換できるよう準備しておくことを望みたい。


そうなると新規制ディーゼル車及び新規定を有効に活用まわりで
強化しなければいけないのは「旧々型車の有効な置換の促進」と
「不正軽油の撲滅」と考える。

まずは「旧々型車」規制車輌の置換の話。
現在、都市部の排ガス規制が厳しいのに比べ地方の規制は比較的
緩やかである。また、事業者も都市部事業者に比べ地方の事業者は
経営体力的に苦しい事が多い。そのため地域内で使用される車に
ついては都市部の中古車を地方事業者が購入し「旧々型車」を置換
えることを前提とした代替サイクルが出来上がっている場合が多い。
しかしながら、一部雑誌の記事によると、都市部の旧型のディー
ゼル車の排ガス中の粒子状物質を低減するため、DPFを後付けして
いる例で「旧々型車」置換え上の問題がでているようだ。
・・・というのはDPFを補助金にて取り付けた場合、一定期間使用
しないと転売が許されず、都市部事業者での廃車の場合に車輌ごと
解体しなければならない例が出ているということである。
折角環境対策されている機器が、また地方の「旧々型車」に比べ
新しく排ガスレベルが低減されている車が存在しているのにこれが
充分に使用されないうちに解体されることになる。誠に勿体ない話
ではないか。
むやみな補助金の支出を抑える必要がある以上ある程度の歯止めは
必要であるが、環境問題は個々の自治体の問題ではない事を念頭に
おいて地方まで含めた環境負荷低減に役立つような柔軟な運用が
必要と考える。

一方の「不正軽油」は軽油引取税脱税行為として重油に灯油などを
混ぜて一見軽油と同等の外見に見えるようにしたもの等であるが、
これをディーゼル車に使用すると有害物質が大量に排出され、環境
負荷が大きい。
自治体は税収問題と併せてこの使用を許さない姿勢を強化しているが、
まだ都内でも大量の黒煙を排出する「気になるディーゼル車」を
みかけることがある。
(このような車と「不正軽油」とは関係ないかもしれないが)
ぜひとも不正軽油撲滅を目指して頑張ってもらいたい。

もちろん、環境問題に終わりはない。国民ひとりひとりの継続した
意識が重要である事は言うまでもないので私達も気をつけて生活
していきたいものである。

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