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「私学の落第/退学制度」って悪なの?

東京都中学校長会が東京私立中学高等学校協会に「安易な退学
処分の自粛」を申し入れたそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000011-mai-soci

公立学校が私学退学者の精神面を含めたケアに苦労していると
いう背景は理解できないでもない。
しかしながら、「中学校までは義務教育なので、何が起きようが
卒業まで責任を持ってほしい」という発言は如何なものかと考える。

まず、大半の私学は安易な退学をする訳ではないだろう。
手前味噌な話になるが、私は中学校・高校と私学を卒業している。
在学中は受験校の学生とは思えないほどの不良な成績であり、2年に
1回くらい判定会議にかけられるような散々なものだったが素行不良
や反社会的行為はなかったこともあり、何とか中高合わせて6年間で
卒業できた。一方で「学年唯一の不良」と呼ばれた生徒(どうも親御
さんの病気や死により精神的に不安定になる事情があったらしい)
についても当時としては相当なワルだったが、特に退学となること
はなく卒業することができた。
そればかりでない。中には成績不良により落第となった者もいたが、
1年遅れても最後には卒業した者も多かった。中学の場合に退学となる
のは「進学が1年遅れると困る」という「親の事情」により自主退学
するケースばかりであったように思う。
(高校の場合は受け皿がないので大半が諦めて落第を選ぶ)
このような環境に置かれた身としては、方法こそ違えど基本的には
私学もなるべく校内で教育しようとしているのであり、必ずしも安易
に退学者を出しているようには見えないのである。
退学者が増えているデータがあるのかもしれないが、その後ろにある
ものは何かをきちんと考えないと実情に合わない要望で終わってしまう。

基本的に私学は「学校の方針によって差別化され、その趣旨に賛同
した生徒のみが集まる学校」である。
仮に「成績不良者は進級できない」「目に余る校則違反は退学となる」
ということに満足できない者についてはそうでない学校に行けばよい。
また、成績についても基本的には「原級」処分でよく、退学に関して
は本人と家族の判断に任せるやり方で問題ないと思う。
正直「素行や成績にかかわりなく3年で卒業できる」などという3年
卒業保証まで求めたら何のための差別化だか判らなくなってしまう。
特徴もない学校に通うためにお金をかける者は少ないだろう。

「落第」制度は生徒に危機感を持たせる意味で有効である。
そして何とかギリギリででも卒業しようとするかつての私を含めた
劣等生達・・・その中から生まれる教育もあると信じているのだが、
いかがであろうか・・・

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「集え!ネギまブロガー!」に登録されました。

昨日ウィングさんから「ネギま!」系Weblogリンク集「集え!
ネギまブロガー!」に登録された旨の連絡をいただきました。
http://negiblog.blog5.fc2.com/

曲がりなりにもWeblogをもっている身としては身に余る光栄で
あります。

私は「ネギま!」系サイトを運営しているわけですが、
このWeblogは「更新頻度が低い」ことと「年齢相応の自分を
自己満足的に表現する場として考えていた」という2つの
観点から、登録を控えておりました。

前者は一目瞭然で、文字通り休日しか文を書く時間が取れず、
どうしても更新が週1回半程度になってしまいます。

後者は私を知っている方ならおわかりでしょうが、サイトでは
(掲示板を覗く)実際の自分の年齢より若干若い感じで
コンテンツを起こしていますが、ときたま自分の等身大の
興味が書きたくなるときが出てきます。
それを表現する手段として開設したのがこのWeblogです。

要は多分に「自己満足的なWeblog」であるわけで、そのような
日陰者のサイトにもスポットライトを当ててくださるなんて思いも
よりませんでした。ウィングさん本当にありがとうございます!

このWeblogを何人の方がご覧になっているかも判りませんが、
もしよろしければ記事に忌憚のないご意見をいただければ
幸いです。

また、まだWeblogをお持ちでない方々もWeblogをつけてみて、
いろいろお話をやり取りするのもアリかなと思っています。

簡単ですが、登録の喜びを表現したということで・・・

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(閑話休題)「花粉症にいいティッシュ」って・・・

このWeblogはもともとサイトで表現できない「実年齢の自分」を
表現するつもりでで作った経緯から極力意見が出せるものを扱う
ようにしている。

ただ、情けないことに、現在いくつかドラフトはあるものの、
完成には時間がかかりそうなので閑話休題・・・

いよいよ花粉症シーズン本格化である。
オフィス内などにおいてもマスク姿の人が出てきたりくしゃみが
静寂を破ったりということが発生しだしている。

かく言う私も出る日数は少ないながら日によってはかなり鼻に
アレルギー症状があらわれることがある。女性を中心に薬剤に
より症状を抑える方法を使用している方も多いようだが、
(確かに鼻の廻りボロボロにする訳にいかないもんなぁ・・・)
幸か不幸か、私はあまり見てくれを気にしない人間であるため、
ひたすら対症的に紙のお世話になることになるが
外出時はティッシュペーパーではかさばるので新品のトイレット
ペーパーの芯を抜き、潰した物を持ち歩くようにしている。

・・・と前置きが長くなったが、本日S駅周辺を歩いている際に
あるティッシュ配りの中年男性からティッシュをもらった。
このあたりは渋谷ほどではないまでもティッシュ配りが毎日いる
地域で、もらう事自体は珍しくも何ともないが、その言葉がそれ
まで聞いた事のないようなものだったのでついもらってしまった。
その言葉とは「花粉症にいいティッシュをお配りしてます」と
いうもの。
でももらってみると某英会話スクールの広告こそ入っているもの
のいたって普通のティッシュペーパー・・・花粉症に効果のあり
そうな成分はおろか、保湿成分すら入ってなさそう・・・
「やられた」と思った。「花粉症にいい」というのは「通常の
ティッシュと比べて」という意味ではなくて「一般的にティッ
シュというものは花粉症のときに必要」という意味だったようだ。

どうせ無料で配られるものだし、文句を言うのは野暮というもの。
このような言葉ひとつとってもプロの経験のなせる業が
・・・本当に世の中奥が深い。

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土佐くろしお鉄道事故でのセキュリティホール

土佐くろしお鉄道宿毛駅の特急衝突事故は原因解明に向けての
現地調査が終了し、解析段階に入ったようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050307-00000519-jij-soci
http://www.kochinews.co.jp/0503/050305headline04.htm
調査中でもあり、報道の内容が正しいとは限らないが、高知新聞の
図解をベースに時間を追ってみると
1.運転士は宿毛駅の2km手前で体などに異状をきたし、フルノッチ
(車で言うアクセル全開に相当)のまま操作できなくなる。
2.場内信号機直下にきた際にATS-SSにより非常ブレーキが動作する
このときおよそ120km/hの速度が出ていたと思われる。
3.しかしながらこの時点で既に線路終端から200m弱に迫っていた
ため間に合わずに駅の車止めを突き破り駅舎に衝突。
という流れであった模様である。
この話をもとに今回の事故で突かれた「セキュリティホール」に
ついて書いてみたい。なお、今後の調査によりこの内容が当てはま
らないケースも考えられるのでその点は了承いただきたい。

一般に事故というものはいくつもの原因が重なり合って起きるもの
である。世の中に「たら」「れば」は禁物とは言われるが、実際に
事故を経験しないと技術改良が行われないのは世の常であるので、
あえてコメントすると以下の2つの条件のどちらかが行われていれば
今回の事故は防げたはずだ。
1.運転士が異状をきたした際に検知して即座にブレーキが動作すれば
2.ATSがきちんと停止できる位置で動作開始していれば

同社が採用しているシステムは基本的にJRグループと同一のものを
使用しており(同社が国鉄中村線を転換した路線であり、かつJRと
の直通運転を行っているという経緯がある)以下の「安全装置」が
設置されている。
1.EB装置
運転士が1分間何も操作しないとブザーが鳴り、5秒後に非常ブレー
キ動作。
2.ATS-SS
停止信号の直下を過ぎると非常ブレーキ動作。
または注意信号などの近くにある装置上を通過した際に一定速度を
超えていると非常ブレーキ動作。(今回のケースでは駅279m手前の
場内信号機通過時に非常ブレーキが動作する)
上記のようにある程度の安全装置が置かれているわけだが、今回の
事故に関しては(報道のとおりEBやATSに異常がなければ)上記装置
の盲点を突かれてしまったケースと考えられる。

この欠点とは以下の2点である。
1.EB装置は運転士機能喪失後65秒以内に停止しなければならない場合
の防護には対応できない。
→この間の120km/hで走行したとすると約2.2kmの距離を制御不能と
なったまま走行する結果となる。
2.土佐くろしお鉄道はATS-SSを設備する際に最高速度で駅に進入
しようとしても安全に停止できるような仕組みを備えるべきだった
のにもかかわらず備えていなかった。
→新幹線や一部と特認区間を除き、最高速度から停止できる距離は
最大600m以内と言われている(現在は規定上は明文化はされず)
実際に停止できる距離はそれより少し短い筈だが、少なくとも
約300mでは最高速度から停止することができないにもかかわらず
ここまで速度を絞る策が全く行われていなかった。
これらはいわばタイトルにある「セキュリティホール」にあたるが、
見事にこの2点の問題を突かれてしまったと考える。
1.はJR型のEB装置に共通する「構造上の欠点」であり、かつてから
問題が指摘されていた。
2.は今回については宿毛駅固有の問題ではあるが、同様の危険性を
孕んでいる箇所はJRグループ・第三セクター・中小私鉄含めて
数多く存在している可能性がある。

対策であるが、以下のことが必要と考えられる。
1.EB装置関連の対策
(1)EB装置に代わりデッドマン装置を設備する。
今回はEB装置の「1分間無防備」の欠点を見事に突かれた事故である
と推測される。
この対策としては運転士が機能喪失を検知したら即時非常ブレーキ
を動作させる事が望ましい。
この仕組みとして大多数の大手民鉄・中小私鉄・第三セクターで
使用されている「デッドマン装置」を採用する事が望ましい。
この装置は運転ハンドルから手を離したりペダルから足を離したり
することにより非常ブレーキがかかったり加速しないようにしたり
するもので、この装置により「異状発生時即時停止」を図るもので
ある。(この装置導入には労組の反対が強いようだが、事故が起こ
った以上安全のために採用すべきではないかと思われる)
また、現在のデッドマン装置では会社により動作範囲や内容がまち
まちなので、「一定のブレーキがかかっている場合以外は動作対象」
とし、かつ「動作時には必ず非常ブレーキ作動」とすることが望ま
しいと考える。
(2)EB装置の改良
デッドマン装置が採用できない場合、代替方法を開発することに
なるが、開発費と期間を必要とするので、一刻も早い開発ができる
ことを願う。

2.速度超過関連の対策
・ATS-SS速度照査点の調整
ATS-SSによる非常ブレーキの開始地点(速度照査点)を最高速度
から停止できる場所にもうひとつ設置するようにする。
すなわち、現行25km/hと22km/hの照査点しかないが、より高速の
照査を行う照査点を手前に設け、当該地点での速度超過の場合には
非常ブレーキを動作させるものである。
かつてのATSではできなかったが、現在ではJR東日本(新幹線直通
区間及び首都圏・仙台・新潟周辺の主要路線ではATS-SSより高度
な方式で対応中)・JR北海道のATSを除きこの対応は可能である。

「事故対策は屍の上に成り立つものである」というのは哀しいが真実
である。しかしながら、屍をもってしても充分な安全対策が進まない
のであれば、それは単なる「無駄な死」となってしまう。
「綿密な解析」の上で「必要な対策」がとられるよう願ってやまない。

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「人命重視」という言い訳

山梨県の南部町でちょっと気になる行為が行われようとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050302-00000407-yom-soci
来たる東海地震に備えて小中学校の空き教室を備蓄倉庫に転用する
事を決めた際、うち2校については文部科学省からの補助金で改修
して間がなく、目的外使用が禁じられるケースに該当するにもか
かわらず「人命には代えられない」という掛け声のもと転用を行う
という。同県の鰍沢町など他にも追随する動きがあるようだ。

同町の町長は「反則覚悟だが人命のために文句言わせない」などと
補助金の返還に応じず強行する意向のようだ
。一見「人命には代えられない」という尤もらしいことを言って
いるが、正直補助金の目的外利用に他ならない。場合によっては
不正利用を疑われても仕方がないような状況である。

ここには二つの問題がある。
1.改修工事の直後に教室が余ったからといって他に転用すること。
2.そもそも余った教室を解消せず不必要な規模の改修を行ったこと

記事の文脈からみえるのは1だが、私は2に注目したい。
これを併せると「備蓄倉庫を整備する目的で学校改修名目の不必要な
規模の工事を行い、文部科学省の補助金を利用した」という可能性も
無きにしも非ずなのである。

今回問題になっている2校の改修について補助を受けたのはそれぞれ
2001年・2003年とのことで、4年前・2年前にあたる訳だ。
10年前ならともかくこの時点で子供の人数の傾向は把握できていない
筈はない。改修するならこの時点で「空き教室があるので一部を倉庫
に転用する」としてその部分を町負担で改修するのが本来の姿である。
それなのに「全てを学校として不必要に大規模な改修を行った」こと
に意図的なものを感じるわけだ。
もし意図的でなければ同町の先の見通しのなさに呆れるしかないが、
仮にも地方自治体の運営をしている身、そこまで愚かではあるまい。

同町民には恨みはないし、もちろん安全に暮らして欲しいとは思うが、
このような形で国民の税金の無駄を出した同町に対し文部科学省は
毅然とした態度で補助金の返還を求めて欲しい。また、補助金の不正
な利用と判断できるならば、国は同町関係者に充分なペナルティを
課すことを望む。
(私は法律には詳しくないのでこれが罪にあたるかは判らないが、
その点について詳しい方のフォローをお願いする。)

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