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「人命重視」という言い訳

山梨県の南部町でちょっと気になる行為が行われようとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050302-00000407-yom-soci
来たる東海地震に備えて小中学校の空き教室を備蓄倉庫に転用する
事を決めた際、うち2校については文部科学省からの補助金で改修
して間がなく、目的外使用が禁じられるケースに該当するにもか
かわらず「人命には代えられない」という掛け声のもと転用を行う
という。同県の鰍沢町など他にも追随する動きがあるようだ。

同町の町長は「反則覚悟だが人命のために文句言わせない」などと
補助金の返還に応じず強行する意向のようだ
。一見「人命には代えられない」という尤もらしいことを言って
いるが、正直補助金の目的外利用に他ならない。場合によっては
不正利用を疑われても仕方がないような状況である。

ここには二つの問題がある。
1.改修工事の直後に教室が余ったからといって他に転用すること。
2.そもそも余った教室を解消せず不必要な規模の改修を行ったこと

記事の文脈からみえるのは1だが、私は2に注目したい。
これを併せると「備蓄倉庫を整備する目的で学校改修名目の不必要な
規模の工事を行い、文部科学省の補助金を利用した」という可能性も
無きにしも非ずなのである。

今回問題になっている2校の改修について補助を受けたのはそれぞれ
2001年・2003年とのことで、4年前・2年前にあたる訳だ。
10年前ならともかくこの時点で子供の人数の傾向は把握できていない
筈はない。改修するならこの時点で「空き教室があるので一部を倉庫
に転用する」としてその部分を町負担で改修するのが本来の姿である。
それなのに「全てを学校として不必要に大規模な改修を行った」こと
に意図的なものを感じるわけだ。
もし意図的でなければ同町の先の見通しのなさに呆れるしかないが、
仮にも地方自治体の運営をしている身、そこまで愚かではあるまい。

同町民には恨みはないし、もちろん安全に暮らして欲しいとは思うが、
このような形で国民の税金の無駄を出した同町に対し文部科学省は
毅然とした態度で補助金の返還を求めて欲しい。また、補助金の不正
な利用と判断できるならば、国は同町関係者に充分なペナルティを
課すことを望む。
(私は法律には詳しくないのでこれが罪にあたるかは判らないが、
その点について詳しい方のフォローをお願いする。)

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